aninado

ーー　aninadoでは、オススメのアニメ作品などのコラムの寄稿を募集しているのですが、今回はAさんにいわゆる３大アニメ雑誌であるところの「アニメージュ」「アニメディア」「ニュータイプ」の書影を並べたリストを寄稿頂きました。さすがにリストだけだと楽しみ方とかが読者に伝わらないかなあと思うので、このリストを作った経緯からうかがわせてください。
Ａ　　先ほど名前が上がった３大アニメ雑誌って発売日が同じなんですね。
ーー　そうですね、どれも毎月10日発売です。2020年12月号がそれぞれ11月10日に発売されたばかりです。
Ａ　　12月号は、３誌とも『劇場版　鬼滅の刃　無限列車編』が表紙なんです。これが特別なことなのかを調べようと思ってこのリストを作り始めたんですよ。

ーー　（リストを見ながら）あ、本当だ。でも、ちょっと前に『名探偵コナン』とか『おそ松さん』なんかで被ってたような気がしますけどね。あと、『ヒプノシスマイク』がアニメ化前から年がら年中表紙になっていた気がするけれども、「ニュータイプ」だと表紙にならなそう。ここで読者へ急に呼びかけますけど、リストが掲載されているURLを貼っておくので、脇に置きながら読んでもらえるといいんじゃないかなと思います。

https://aninado.com/amc/

Ａ　　挙げてもらった作品だと『コナン』や『ヒプノシスマイク』は、「ニュータイプ」だと表紙になってないんですよね。『おそ松さん』が惜しい。2017年11月号で「アニメージュ」「アニメディア」が『おそ松さん』なんだけれども、「ニュータイプ」は『Fate/stay night[Heaven’s Feel]』が表紙。『おそ松さん』は翌号の2017年12月号で表紙になってるんです。
ーー　惜しい。
Ａ　　次に注目したいのが少し飛んで2012年７月号で、「アニメディア」の表紙が『映画　けいおん！』。
ーー　ほお。
Ａ　　「アニメージュ」の表紙も『映画　けいおん！』。ちなみに、どちらも唯と梓のツーショット。
ーー　おお！
Ａ　　そして、「ニュータイプ」が『氷菓』！
ーー　惜しい！　スタジオ被り！　逆に珍しい気もする。じゃあ、作品が被ってるのって『鬼滅』が初めてなんですか。

Ａ　　結論を言ってしまうと、表紙が被ったことはあって2009年４月号で『機動戦士　ガンダム00』で被ってます（※11/17　編注追記　2020年12月号以前の直近で３誌の表紙で同じ作品が掲載されたのは、2009年12月号『劇場版　マクロスＦ　～イツワリノウタヒメ～』です。）。
ーー　はああ、そうなんですね。

Ａ　　それ以外の作品だと、2008年10月号が『コードギアス　反逆のルルーシュＲ２』で３誌とも揃ってます。11月号では、また『機動戦士　ガンダム00』で揃ってます。
ーー　どちらもサンライズ作品ですね。
Ａ　　この２作品がすごくて、『機動戦士　ガンダム00』が、2008年11月号、2008年４月号、2007年11月号の計４回揃ってます。『コードギアス　反逆のルルーシュＲ２』も同じく、2008年10月号、2008年５月号、2007年４月号で計３回揃ってます。

ーー　どちらも人気があったとは記憶してますけど、そもそも表紙になっている数が多いですね。
Ａ　　あと、『鬼滅』と興行収入が近い作品だとジブリ作品や『君の名は。』『天気の子』といった近年の新海誠作品があるんですけど、ジブリ作品は出自でもある「アニメージュ」でしか表紙にならない。『君の名は。』『天気の子』は、製作委員会にKADOKAWAが入ってるせいか「ニュータイプ」でしか表紙にならないんですよね。
ーー　なるほど。そうなると、この３誌を刊行している出版社と関係が無さそうなサンライズ作品や『鬼滅』で３誌の表紙が揃うのも納得ですね。
Ａ　　そもそも、今年は『鬼滅』が表紙になっている回数も多くて、映画の前から大人気だったんだなあと感じます。あと、面白いところだと2020年10月号の「ニュータイプ」が『神様になった日』の表紙で過去の麻枝准作品の『Angel Beats!』『Charlotte』とのコラボ表紙なんですけど、意外と過去にコラボ表紙ってないんですよ。

ーー　あー、本当だ。ざっーと、このリストを見る限りはないですね。
Ａ　　これも『鬼滅』と同じアニプレックスの作品なんですね。同じアニプレックスの作品といえども、製作委員会は違うはずなのでこれも大変なことなんだろうなあと思います。
ーー　こうやって表紙を眺めてるだけでも、いろいろと見えてくるものがあって面白いですね。このリストですけれども、このまま過去のものを追っていくんですか。
Ａ　　うーん。どうですかね。気が向いたらということにしておきましょう。また、面白いことが分かったら連絡しますよ。