「ストII」と「匂い」から観る 『アリスとテレスのまぼろし工場』で岡田麿里が仕掛けた実験とは?

 もしも14歳の少年少女たちが、ある日を境に一生14歳のままに閉じ込められて、未来とか夢とか広い世界とか、前向きなもの全てと縁を切って生きていくとしたら。彼らはどんな「思春期」を、どんな「青春」を過ごすのだろうか?『アリ … “「ストII」と「匂い」から観る 『アリスとテレスのまぼろし工場』で岡田麿里が仕掛けた実験とは?”の続きを読む

あなたにイチ推し!011-「本格”風”」どころじゃないミステリの快楽! 『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』

 クレヨンしんちゃんファンというわけでもない私が今回、『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』を観に行ったのは、「青春(ミステリー)の答えはひとつじゃない」というコピーの力によるものだった。このコピーを見て、「 … “あなたにイチ推し!011-「本格”風”」どころじゃないミステリの快楽! 『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』”の続きを読む

あなたにイチ推し!010-走る走る俺たち『青の祓魔師』オープニング/『STAR DRIVER 輝きのタクト』オープニング

 TVアニメ『青の祓魔師』のオープニング・アニメーションは、ベッドに寝転がった主人公・奥村燐が目覚ましで跳ね起きることからはじまる。  遅刻を回避すべく騒々しい全力疾走で寮を飛び出していく燐と続けざまにすれ違う、同じ正十 … “あなたにイチ推し!010-走る走る俺たち『青の祓魔師』オープニング/『STAR DRIVER 輝きのタクト』オープニング”の続きを読む

あなたにイチ推し!009-『クロスアンジュ』=『けいおん!』説!?Blu-ray BOX特典から妄想する

 2014-5年に放映され、そのあまりにも過激なエログロと自己中心的な女性主人公によって視聴者に拒否反応を巻き起こしながら、マンガ家の種村有菜を始めとする一部の視聴者に熱狂的な支持を受けたカルトロボットアニメ、『クロスア … “あなたにイチ推し!009-『クロスアンジュ』=『けいおん!』説!?Blu-ray BOX特典から妄想する”の続きを読む

あなたにイチ推し!008-キミは「拓銀を買収する悪役令嬢」を知っているか?『現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変』

 近年、「悪役令嬢モノ」といわれるジャンルが人気を博している。『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』のアニメが2020年に放送された事は記憶に新しい。悪役令嬢モノは基本的に、乙女ゲームにおける悪役 … “あなたにイチ推し!008-キミは「拓銀を買収する悪役令嬢」を知っているか?『現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変』”の続きを読む

あなたにイチ推し!007-VR世界で金と愛を求め、暴力を尽くした果てにあるもの『ボクは再生数、ボクは死』

 VRを取り巻く環境はここ数年で大きく変化している。VRは「Virtual Reality」の略で、コンピューター上のバーチャル空間をデバイスを通じて疑似体験するものだ。高額だった機材が安価になり、「アバター」と呼ばれる … “あなたにイチ推し!007-VR世界で金と愛を求め、暴力を尽くした果てにあるもの『ボクは再生数、ボクは死』”の続きを読む

あなたにイチ推し!006-それは自分ではない誰かの物語『カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています。』

 これまでWeb発のライトノベルといえば異世界モノのイメージが強かった。しかし、最近ではラブコメ作品の人気も高まっており、その勢いは『涼宮ハルヒの憂鬱』や『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』をはじめとするTVアニ … “あなたにイチ推し!006-それは自分ではない誰かの物語『カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています。』”の続きを読む

あなたにイチ推し!005-森やすじキャラが所狭しと大暴れ!『ハッスル パンチ』

 以前本コラムで取り上げた『悟空の大冒険』が虫プロ流ギャグアニメの代表格とするならば、1960年代における東映動画のギャグアニメの代表格には何を選ぶのが適切だろうか。フリーキーなギャグが炸裂する『ピュンピュン丸』(‘67 … “あなたにイチ推し!005-森やすじキャラが所狭しと大暴れ!『ハッスル パンチ』”の続きを読む

あなたにイチ推し!004-計算された狂気と暴走の先にあるもの Tex Avery作品の魅力

 筆者は1930-50年代のアメリカンカートゥーン、すなわち漫画映画をこよなく愛する者の一人である。筆者が偏愛するスタジオの一つとして、『トムとジェリー』や『ドルーピー』といったシリーズにおいてアニメーション史上最良の作 … “あなたにイチ推し!004-計算された狂気と暴走の先にあるもの Tex Avery作品の魅力”の続きを読む